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土地と繋がるということ

更新日:2022年12月19日

このプロジェクトについて文章に起こすとなると、色々な側面があり要点を絞るのに苦労します。 一つ一つ、短文で少しずつ書いていければと思います。


第一回目の準備を進める中で、印象的だったのはこのプロジェクトの師匠である龍太郎さんの「これを楽器と思わないでください。」という一言です。 その後に、「その土地と繋がるための道具と捉えてください」と続いたように記憶しています。


10年ほど前、仕事で山形県に2年ほど住んでいました。 その時強く実感したことは、「土地から、土から、生まれたもので人々は生きているんだな」ということです。 畑や田んぼから食べ物を頂くことはもちろん、山で山菜やキノコを採ったり、ブドウ蔓でかごを編んだものを当たり前に売っていたり、地域のものを地産地消する文化がまだまだ残っていました。 そこから、自分も畑をやってみたり、キノコ取りを教わったり、籠を買ってみたり山形の土地でとれたものに囲まれた生活をするようになりました。

今では、それがきっかけで野菜作り、猪や鹿の革を使ったものづくり、稲わらを使ったワークショップなど、地域資源を活かした仕事をするようになりました。

ただ、こういった土地のものを使って暮らすということが、土地と繋がることだ、という考えには思い至りませんでした。 一方的に土地からものをいただいている感覚でした。



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龍太郎さんの一言で、土地とそこに住む人々が繋がるということに意識がいくようになりました。 繋がる、ということは一方的でなく、相互にやり取りがあるイメージでしょうか。 表現が難しいです。

その象徴的なものとして、地域で採れた皮や木や竹などでできたもので音を鳴らすという行為がある。

VRの発達などによって、土地はおろか物質と離れた世界で暮らすことすらも示唆される昨今です。 それが、人間の進化ととる向きもあるのかもしれません。

そういった情報環境の中において、だからこそなのか、鹿ドラムワークショップをやろうと呼びかける美乃さん、地道に鹿ドラムを作り続けている龍太郎さん、熱い想いと共に集まっていただいた参加者の方々、 そういった人々との出会いや会話の中から、動物との繋がり地球や土地というものとの繋がりに本気で目を向ける人たちがいるのだ、ということを強く実感しました。


現代における一つの極北的な行為として、鹿ドラムワークショップを私たちが続けていくことはどういう意味があるのか、またまだ始まったばかりですが私自身は「土地と繋がるとは?」ということが目下気になっているテーマです。

早く自分用のドラムも作りたいです。


市原亮 2022.12.14



 
 
 

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